EtherCATの普及が進んでいることに加え、インダストリー4.0(I4.0)への関心の高まりが大きな要因である。PC制御に対する理解がかなり進み、今までは製品の説明が中心であったのが、最近は試しに評価したい、採用のために予算化したいという動きに変わってきている。
日本のお客さまといっしょになって取り組んできたことで、ようやく根を下ろすことができた。ユーザーはオープン化のメリットを理解し始めてきたことで、当社はこれをけん引して新しいマーケットを創り出す先駆者であり続けてきた成果であると思う。今後たくさんの成功事例を作り、一段と高いステージを目指したい。
16年12月期も今期と同じぐらいの成長を遂げたい。昨年12月のSCFで、スマート工場構築に最適な産業用サーバ「メニーコアPC C6670」を展示した。プロセッサも12と24コアに加え、18と36コアを追加する。
また、I4.0に対応する「TwinCAT IoT」や「TwinCATAnalytics」の新製品の発売を予定している。
さらに、昨年のSPS展で、EtherCAT通信と電源供給が単一のEthernetケーブルの使用で可能になる新しい省配線システム「EtherCAT
P」のコンセプトが発表された。今年3月ごろにオープンな規格としてETGに提案されるものとみられ、「ワンケーブルオートメーション」として製品化が進むだろう。
ベッコフテクノロジーデイやセミナーの開催、展示会の出展などにも積極的に取り組んでいく。