北陽電機 「創立70周年機、基礎再構築」 尾崎仁志代表取締役社長

北陽電機 尾崎 仁志代表取締役社長
北陽電機 尾崎 仁志代表取締役社長
昨年は測域センサの売り上げが海外を中心に非常に好調で、売上高は通期で昨年比25%増を見込む。

今年は、4月で創立70周年を迎える節目の年だ。今までの積み重ねがあって迎えられたと考えている。今後もオリジナリティあふれる製品を世の中に出し、市場に付加価値を提供していきたい。そのために、開発・製造・販売システムの基礎を作りあげる。改めて5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動を推進し、社内の合理化を行い、職場改善からの品質の作りこみを再構築する。

愛知万博の際には、注目を集めたロボットの多くに、当社製品が搭載されていた。この実績とブランド力をさらに高め、業界での地位を確固たるものにしたい。

製品としては、当社が長年取り組んできた測域センサが市場にマッチしてきたととらえている。港湾などの屋外インフラ向けや、ロボットやAGV(自動搬送台車)への搭載も増えてきた。コンパクトかつ高性能なレーザスキャナ「USTシリーズ」や、昨年末に発売したセーフティレーザスキャナ「UAMシリーズ」にも期待している。

基礎技術の積み上げと、海外を含めた各地域の実情に合う製品開発を活発に行い、さらにラインアップを増やし、ロボット、鉄道、セキュリティ、インフラなどの分野にもより浸透するよう挑戦し、市場にマッチさせていく。また、大学との共同研究を含め、要素技術の開発も推進する。当社のコア技術である「レーザー測位」「データ伝送」などにさらに磨きをかけ、製品の高性能化を推進する。

今後も売上高100億円の大目標達成に向け、新しいやり方を取り入れ、良い部分は残しながらも構造改革を積極的に進め、測域センサを中心にさらなる飛躍を目指す。

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