業界としては、自動車関連、半導体・電子部品、ロボットに期待している。特にロボット関連では、双腕型協働ロボットにビジョンシステムが採用され、ピックアンドプレイス用途での変位センサ、画像処理システム用LED照明などのラインアップも強化した結果、各製品の採用事例が相次いでおり、ロボット周辺機器分野に引き続き注力していく。
地域別では、国内に注力するという基本方針を維持し、関東地域を中心に売り上げ拡大をはかる。また、中国や東南アジアにも期待している。昨年夏には成都にも拠点を開設。広州、北京、上海と合わせて中国4拠点での営業体制を確立した。人件費の高騰から、自動化に対するモチベーションも引き続き高く、タイ・マレーシア・ベトナムなど東南アジアでも日系企業での実績を積むに従い、現地の評価も高まってきている。
他社との協業も強化していく。三菱電機と「iQSS」によるIoTソリューション提案強化や、ジック社との共同開発・相互販売、各システムインテグレータとの連携が中心となる。これらにより、レーザーセンサ・変位計、画像センサ・LED照明、ハイエンド画像処理システム、印字検査システムなどの拡販につなげたい。
また、今回で2回目となる「現場川柳」などの取り組みを通じ、自社および「FASTUS(ファスタス)」ブランドの認知度を上げる取り組みも継続させながら、製品や提案を通じ、生産現場の品質向上およびコスト低減に貢献していく。