MV事業では、国内市場において高いシェアをいただいているがゆえに受け身の営業に陥りがちだったが、顧客とのコミュニケーション密度を倍にする目標を掲げて実践。攻めの営業姿勢が定着できた。
また、実機でライティングテストができるテスティングルームも昨年10月に神奈川、大阪、米サンノゼに追加開設し、顧客との接点の場を増やし、売り上げ増に貢献している。北米、欧州、シンガポールを核としたアジア市場も堅調だ。
中国に設立した合弁会社「Rsee(アールシー)」にも期待している。中国の経済成長への懸念はあるものの、検査の自動化の進行や高度化の進展を背景に、中国のMV市場は今後も拡大すると見ており、ミドルレンジ市場をしっかり取り込みたい。
ものづくり力の強化も継続していく。特にコア技術・部品の内製化を進め、加工・計測・検査までのノウハウを蓄積している。
これは調達力の強化にもつながっており、毎年のコストダウンに寄与している。また、社外とのアライアンス強化も推進し、レンズ、カメラ、画像処理システムなどの周辺機器メーカーと提携し、ソリューション領域を拡大していく。
さらに、将来に向けた差別化のための投資も積極的に行い、新しいマーケット開拓にもつなげたい。将来への布石をどんどん打ち、チャンスが巡ってきたときに、しっかりつかめるよう努力を怠らずまい進する。