マコメ研究所 「三つの中核センサで浸透」 沖村文彦代表取締役社長

マコメ研究所 沖村 文彦代表取締役社長
マコメ研究所 沖村 文彦代表取締役社長
2015年11月期は、前期比10%増の売り上げ目標で取り組んだが、最終的に同17%増と計画を上回ることができた。経常利益率も10.7%と2桁を確保できている。センサ製品の3本柱である、磁気式リニアエンコーダ、無人搬送車(AGV)向けの磁気式ガイドセンサ、工作機械向けなどの磁気センサがほぼ均等に伸長し、これに船舶向けセンサの売り上げも加わったことで計画以上の実績を上げることができた。海外もAGVや工作機械向けのセンサが自動車生産設備などで活発な引き合いとなり、アジアを中心に欧州でも伸長したことで、比率が3%から7%に高まった。

第46期となる16年11月期は、前期比5%増の売り上げ計画でスタートしている。今期は今年夏ごろまではこの好調さで推移すると見ており、引き続き営業面の攻勢をかける。

リニアエンコーダでは、機能を高めながらコストパフォーマンスの良い新製品の開発を終えており、今期の売り上げにつなげる。また、モータスポーツ向けの変位センサの開発も進めている。振動、衝撃、温度などで厳しい耐性と信頼性が求められるが、技術力のアピールにもつながる。

さらに傾斜計も、MEMS技術応用タイプや、高機能タイプが完成しており、これにオリジナルタイプを今期中に開発し、ラインアップを強化していく。加えて、社会インフラ設備の監視用で新機軸のセンサなどが必要とされている。すでに大学などと連携を強めながら開発を進めつつあり成果に期待している。インダストリー4.0などの新しいトレンドの中で、当社のセンサ技術はますます活用されることになってくる。それを確実にキャッチアップできるように営業や生産などの人員を増員しており、万全な体制で取り組みたい。

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