昨年4月に、電機・電子・機械の3部門を持続的にバランスよく成長・発展させるために、営業本部にFAシステム営業統括部、産業ソリューション統括部、エンジニアリング部を設置した。特にエンジニアリング事業は、子会社のサンワテスコムの事業を社内に取り込むことで、自動化、省人化、省エネ化に向けたロボットの活用をSI(システムインテグレータ)と連携して、効果を確認しながら提案していく。同時に、省エネ対応の制御盤やマトリクスコンバータの応用などの提案も行う。
この取り組みと連動しながら海外ビジネスの拡大も進める。中国では優良ローカル企業へのアプローチを強め、日本製品の販売を進める。昨年新たに拠点を開設したフィリピンでは、グローバルSCMによる最適なソリューションを提供し、メキシコでは自動車関連メーカー向けに制御盤加工を行う。また今月からロサンゼルスに事務所を開設した。今後、インド、ミャンマー、ホーチミンでの拠点開設も検討し、できるだけお客さまの近くで営業できるようにして、海外比率を40%まで高めたい。国内は、車載営業部とバイオメディカル推進室を新たに設け、専任の販売体制を進めている。
昨年12月に本社を移転し、すべての部門がワンフロアに集まり、コミュニケーションが取りやすくなった。
これからの会社づくりを進めていくために社内各部門からの参加による「カイゼンプロジェクト」もスタートさせている。社内の業務を革新しながら、量から質へ高めていく取り組みを今後も進めていく考えである。