東京計器 「人づくりによるモノづくり」 脇憲一取締役社長

東京計器 脇 憲一取締役社長
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国内経済について、昨年は緩やかな景気の回復基調が続いてきたものの、品質に係わる不祥事が相次いだ年でもある。

今年は中国の成長鈍化と米国の金利引き上げが新興国に悪影響を与え、海外経済の下振れが景気を下押しすることが懸念されるが、一層の危機管理に注力しながら、「既存事業の強化」で稼ぐ力を高め、成長へ向けた「グローバル化の推進」と「事業領域の拡大」に資源を投資していく。「グローバル化の推進」については、マーケット・インの発想による勝てる商品の開発、価格競争力の強化、販路とサービス網の拡充などで環境を整備していく。また「事業領域の拡大」については、既存技術を改良して目先の課題を解決するだけではなく、10年後、20年後の将来の価値を、自前で研究する革新的な技術をオープンイノベーションなどで補完しながら、画期的で独創的な新商品を開発することにより実現し、成長性と収益性の高い新市場を開拓するとともに新事業も創出していく。

流体機器事業は超音波流量計、電波レベル計などの単品だけではなく、計測機器のスマート化(インターネット化)にもつながる、協業による「BLUEDGE」ブランドで商品化された地下タンク内燃料油制御監視装置、テレメーター、無線パケット網(FOMA)を組み合わせた河川水位監視装置などのシステムも国内外で拡販していく。120周年を迎える今年を「伝統」と「革新」の元年と位置付け、経営理念に掲げた、「品質を第一」にしてきたことによる信頼で裏付けられた「伝統」をおとしめることなく、変えてはならない普遍的な価値として守り続け、社会や時代の求めに応じ変えていくべき価値は、技術を「革新」し進歩させ続け、「人づくり」による「モノづくり」で対応していく。

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