鳥居電業 『「挑戦と成長」へ取り組み』 池田茂代表取締役社長

創業90周年を迎えた2016年3月期の売り上げは、中期3カ年計画の初年度として、現在のところ前年同期比9~10%の増加で推移しており、今後の経済情勢などにもよるが、今期は計画通りにいけそうである。半導体製造装置関連や中小企業の設備投資が堅調であることや、重電機器関連、医療機器関連などを中心に受注金額も伸びている。

昨年は営業拠点を、広域にカバーする支店制に再編したことで、営業情報の共有化が進むなど大きな成果を生み出してきている。

また、06年に設立した中国・上海の販売会社も満10年を迎え、累損を解消し、利益に貢献できる状況になってきた。

中国は人手不足や人件費上昇、品質向上などを狙いとしてこれから中小企業の自動化投資が進むことが見込まれることから、中国国内での営業所開設などを検討しながらこの流れに乗り、展開していきたい。

来期も、中計2年目として計画にのっとった取り組みを進める。

3年ほど前から扱い商品に海外メーカーを増やしている。従来品以外のニーズに応えるのが狙いで、全国どこからでも買えるようにネット販売にも対応している。

商社は人が基本であることから社員には「挑戦と成長」への取り組みを求めている。社員各自が自分の立てた計画に挑戦することで成長し、成長することで総合力が上がり、営業力も向上する。社員だけでなく、会社経営も営業戦略上いろいろなことに挑戦することで、社内に活気と、社員への士気向上につながる効果が生まれる。「挑戦なくして成長なし」の気持ちを常に持ちながら、25年の創業100周年には100億円以上の売り上げを達成できるように取り組んでいきたい。

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