今期も、少しでも前期売り上げを上回れるように、全社員の力を結集して取り組んでいる。
為替の円安基調が継続していることで、日本の製造業の競争力が向上し、一部には工場の国内回帰の動きも見られる。こうした中で当社は「メード・イン・ジャパン」の製品づくりを継続し、品質、コスト、デリバリーなどで顧客から高い信頼をいただいている。
この取り組みをさらに強めるために、今年は本社工場の拡張を行う。現本社工場の隣接地約1万平方メートルに、新工場を建設する計画で、敷地面積が約2万7000平方メートルと約50%広くなる。成型やプレスなどの作業場が手狭になっているのを解消できる。
この拡張によって、内製化率をさらに高めるとともに、自社で生産自動化の設備を研究・開発して使用することで、顧客の現場ニーズ把握にもつながることにもなり、当然生産コストも下がる。こうした取り組みで、国内外製品との販売競争に勝ち抜けるような生産面からのバックアップを行っていく。
昨年12月、2年ぶり開催のSCFに出展し、当社の端子台をはじめ、ボックス、トランスなどの製品と技術をあらためて見ていただいた。日ごろから取引いただいている方も多数小間に寄っていただき、元気な当社の取り組みをアピールできた。また、同11月には鉄道技術展に初めて出展し、鉄道関連向け市場への製品拡販も行った。
今年の景気はほぼ横ばいではないかと見ているが、当社は営業社員を増員しながら攻めの営業を引き続き貫き、『東洋技研は研究と努力に生きる』を実践していきたい。