今年は「魅力づくり」を徹底して行い、お客さまに喜んでいただくことを目指す。この「魅力」は、社長である私自身も含め、会社、製品、社員すべてに対して必要なものと考えている。特に製品に関しては「ユーザビリティ」が大切だ。「使いやすさ」「品質」「価格」すべてにおいて魅力がないとお客さまに喜んで採用していただけない。どこにでもある製品ではなく、「ちょっとそれ見せて」と言っていただける魅力を持った製品、サービスを提供していく。
今年は自社開発にも注力する。量産品に関しては、引き続き中国、台湾で生産する体制を継続しながら、ニッチな製品を中心に新製品開発を進める。すでに責任者を配置し、3Dプリンタが使える環境もつくるなど、継続的に取り組む体制を整えている。製品も、「配線資材」という枠組みにとらわれることなく、既成概念を一切捨てて今の技術を活用しながら市場開拓、用途開拓を進めていきたい。
社内の体制も強化する。05年にISO9001を取得して10年が経過し、社内での浸透度も上がってきた。さらにPDCA(plan-do-check-act)サイクルをまわし、経験があるからといってすべてが合っているとは思い込まず、経験を生かしながらも既成概念を一度捨て、原点に立ち返ることでより魅力ある組織を作り、顧客満足までしっかりつなげていきたい。ここ数年の共通テーマである「考働」という言葉も継続して浸透させていく。社員一人ひとりがしっかり考え、行動することで、会社や社会に対して貢献できる体制を築いていく。