海外においては、米国は個人消費の拡大、欧州はユーロ安による輸出増加で景気が拡大した一方、米国利上げの後退観測や中国経済の先行き不安を発端とした株式市場の混乱などにより、中国など新興国経済の減速傾向が表面化しつつあった。また、中東・欧州地域などの地政学的リスクの高まりによる世界経済全体への影響などが不安視され続けた。
本年は、一戸建て住宅やマンションの着工の緩慢な回復予想や、先行きの消費税アップの不透明感はあるが、好調な企業収益を背景として税収を財源とする公共投資あるいは法人税減税等のフォローの風に乗って、さらなる景気回復を期待したい。
当社としては、「優良な製品をもって社会に貢献する」という社是のもと、再生可能エネルギー対応の太陽光発電関連製品、大規模地震時に発生する電気火災について、減災対策用の感震ブレーカーを搭載した感震リレー付きホーム分電盤、万が一の停電時にも商用電源と非常用電源を自動で切り替えることができる自動電源切替機能付きホーム分電盤などの提供を進めてきた。
今後もエネルギーマネジメント関連市場の発展による、効率的な電力利用の推進、EV・PHEV用充電スタンドなど社会・環境に貢献する新たな価値を作り出していける企業として全力で取り組んでいきたい。