2015年12月期の売り上げは、前年度比15%増加した。タイでの売り上げがここ数年倍増ペースで推移していることに加え、国内も従来のOA市場からFA市場へ販売をシフトしてきたことで、売り上げ増につながっている。
FA市場は今、IoTやインダストリー4.0など、LANを使ったつなげるための投資が活発化している。当社が20年前の設立当初に目指したFA-LANの市場がようやくここに来て実を結び始めたといえる。
工場のネットワークはイーサネット通信が主流になってきており、当社はインターフェース系のオリジナル製品メーカーとして、そこをターゲットにしたパッチコードの販売に重点を置いた展開を今後強力に進める。
現在、FA-LANの産業用イーサネットパッチコードの細径(直径4.8、5.1ミリ)、標準、固定用、可動用、微可動用、短距離、長距離など、用途に応じたタイプを幅広くラインアップしており、RJモジュラープラグも加工して提供している。
さらに、OA-LAN用パッチコードも各種そろえている。
これに当社のソリューションと工事を含めた形で提供しながら活動を進める。
同時に、全国の制御機器、電材、OAの有力商社と提携した販売ネットワークの構築も進めてきており、今後の成果を期待している。
今期は20%増の売り上げ計画でスタートしている。
タイでは今年度も売り上げ倍増が見込める状況が生まれつつあり、また関連会社のネットシステムと連携したWebを利用した販売にも注力する。言語を、日本語のほか、英語、韓国、台湾、中国などターゲット市場で利用できるようにしており、販促支援につながるものと期待している。
一方、タイでの日本の配線材料や制御機器などを販売する子会社も軌道に乗ってきており、人員を増やしてハーネス加工などにも対応している。
また、通信販売を行っている会社のネットシステムも、扱い製品の拡充と、国を超えたグローバルな販売ネットワークにより、顧客層が広がり軌道に乗っている。