特に近年はグローバル化が一層進み、国内・海外の境目がなくなってきていると感じている。海外市場へのさらなる注力と国内市場の開拓、それに伴う社内の意識改革を推進するために14年に行った「理光産業」から「理光フロートテクノロジー」への社名変更も着実に浸透してきた。
そのような環境の中で、顧客に採用され続けるためには、「納期」や「価格」も大切だが、「品質」がさらに重要になってくると考えており、信頼される品質づくりを徹底していきたい。具体的には、三現主義に基づき「現場」「現物」「現実」を徹底的に突き詰め、日常の品質を向上し、社内不良を低減することが挙げられる。
特に内部体制を強化し、社員が中心となって、やりがい、生きがい、喜びをもって仕事ができる環境を整えることで、ミス自体が発生しない職場を作ることが大切だと感じている。「諸行無常」という言葉があるとおり、常にたゆみない改善を続けていく。一見「品質向上」には直結しない話に聞こえるが、長い目でみると、安くて良い製品を提供していくために必要なことだと考えている。
特に当社は顧客の要望に合わせた製品開発を得意としており、本体の長さ、フロート数、フロートの大きさ、ターミナルボックス、フランジ仕様、側面取り付け型など、材質・構造・性能・コストなどの条件に合わせて特注対応に応え、業績を伸ばしてきた。人事体制や生産体制、設備投資などの効率化に継続的に取り組み、強みをさらに強化し、先進の素材・仕様開発技術、電子工学との融合技術で、あらゆる産業や社会発展に寄与し、これからも時代の要請に応え続けたい。