今年も最大の市場である中国を中心に、東南アジアなどでの売り上げアップを期待している。自動車向けは生産台数の増加もさることながら、電子化が進み、実装機・ロボット共に期待できる分野だ。スマートフォンのようなモバイル製品やLED、ウエアラブル端末まで当社製品の活躍の場は広く、ロボット事業においては食品・薬品・化粧品といった3品といわれる分野でも採用が広がると考えている。
ロボット事業については当社の強みとしてフルラインアップをそろえ、組み合わせで顧客に最適な提案ができることが挙げられ、今年はこの強みを生かすシステム提案にさらに注力する。
単軸ロボット一つを取ってみても、ステッピングモータ駆動からリニア駆動までそろえ、他にも「直行ロボット」「スカラロボット」を用意、それぞれでクリーンルームに対応する仕様も提供している。「垂直多関節ロボット」は6軸タイプだけではなく、腕をねじる動きを実現した7軸タイプも開発。昨年発売した「リニアコンベアモジュール」にも期待している。これはベルトコンベア、フリーフローコンベアに代わる次世代搬送機器で、搬送工程のムダを徹底的に排除し、柔軟なライン変更やタクトタイム短縮に寄与できる。
当社は特定の製品を単純に販売するのではなく、これらの強みを生かしたソリューション提案で顧客の期待を超える価値を創造していきたい。