実装機業界は、スマートフォンや車載機器に代表される実装部品点数の増加と、自動化・省人化と品質向上のトレンドから、全体の景気動向は引き続き堅調と見ている。
そのような中、当社は「つなげて自働で最適化」をコンセプトに掲げ、工場全体に対しての提案を強化していく。目指す顧客価値は「無停止」「無エラー」「無人」。その実現のために、自社製品にこだわらず、他社との協業を積極的に進める。他社製検査装置(SPI・AOI)と当社印刷機・実装機を連携させ、装置が相互に情報交換をしながら自律的に補正を行う「自律ライン」の構築がその例だ。今年上期には、自動復旧、リモート操作などを実現した次期実装システム「NPM-DX」を販売開始し、自律ラインをさらに強化する。また、この春には異形部品挿入機「NPM-VF」も発売、複雑な作業が得意な6軸パラレルリンクロボットと併せ、後工程に対してもソリューション提案を強化する。
昨年10月には組織横断型のインダストリアルエンジニアリング専門チームも立ち上げた。ここでは、自社工場で培ったノウハウをもとに、作業分析を行い、単純な「機械化による人員削減」とは一線を画した、実装フロア全体に対する最適な提案を行う。このように、顧客に合わせたアウトプットの最大化にこだわって提案を進め、スマートファクトリー実現に向け、グループ全体でさらに貢献していきたい。