特にプレクスモーションは、20%近く売り上げが伸びた。モータ単体ではなく制御を交えた提案を行い、昨年7月には「サーボドライバとステッピングモータのセット(CSB-BZシリーズ)」を発売した。同シリーズはベクトル制御技術を活用し、「起動・停止時の高トルク」「低振動・低騒音」「低発熱による省エネ」を実現している。その結果、採用のハードルが特に高いと言われる医療用機器にも採用された。
また、特にロボット向けなどで組み込み機器の小型化ニーズの高まりを感じている。バッテリー電力供給型機器向けに名刺サイズまで小型・軽量化した組み込み型サーボドライバ「DDB33T」もカスタム対応のベースとして今年も注力したい。プレクスロガーについては、記録媒体にSSDを採用し、高速・大容量を両立させると共に、操作性を徹底的に追求した新製品「PL3」を1月から出荷開始する。これは技術担当を含めた当社担当者が直接顧客の現場に入り込み、ニーズを収集。顧客・営業・技術が一体となり開発。もちろんメーカーでもある自社工場でも活用し、導入効果を上げている。「PL1」から対応している日置電機社製データロガーとの同期機能を始め、他社との協業も積極推進したい。
当社は絹糸(ケンシ)業からスタートし、精密モータや、CD・DVDなど情報システム機器に対する技術蓄積がある。これらを生かすために、さらなるブランド認知向上に注力していく。