中央電子 「要素技術を最大限発揮」 松井達之代表取締役社長

中央電子 松井 達之代表取締役社長
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今期の業績は、自動車や半導体製造装置関連の好調を背景に計画通りで推移している。今後は生産監視や東京オリンピックなどに関連した投資が活発化してくることを期待している。

当社は、計測制御、画像処理、セキュリティ、エンクロージャー、コミュニケーション、メカトロニクスなど、幅広い領域で新しい価値を創造する開発型製造業として取り組んでいる。マイクロプロセッサ技術、アナログ技術、通信技術などを駆使して顧客の求めに応じて受託開発することで、顧客の信頼を獲得するとともに、常に新しい技術を取り込める社内組織を確立している。

取引先を対象にしてここ3年間「CECプライベート展」を開催しているが、来場者の半分は既存客の他部門の方である。当社の要素技術を見ていただくことで、次の開発へのヒントにつながることが多く、新しい顧客開拓にも結び付く、非常に有意義な場になっている。

インダストリー4.0やIoTなどの言葉で、つながる時代の到来がいわれている。当社は従来、この動向を先取りする技術開発と製品化に取り組んできたという自負があり、今年はこれを具現化するチャンスの年になるものと期待している。

RFID技術を応用した「RF smart reader」や、AI(人工知能)技術を利用した人物検出システムなどのセキュリティ技術も今後期待できる。

また、厳しい医療現場で使用されているモニターアームは、工場の運用モニター搭載用にも採用され、操作性の良さが大きな特徴となっている。ドローン技術の実用化が検討されており、新しい産業創出に期待している。

当社の技術シーズを、顧客のニーズとうまく融合できる年にしていきたい。

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