日本ロボット工業会は、2015年1~12月の年間統計を発表。受注、生産、出荷ともに前年を上回る結果となった。
受注台数は前年比6.5%増の13万8319台で過去最高を更新。受注金額も10.4%増の5446億円で3年連続のプラス成長となった。
生産台数は、同8.7%増の13万8434台。生産額は同8.0%増の5321億円で2年連続のプラス成長となった。
また会員に非会員を加えた年間生産額は、輸出は円安を背景に海外需要が拡大し、国内は生産性向上設備投資促進税制などの政策により設備投資が増加したことで、同6%増の6300億円となる見込み。
16年の年間生産額は、引き続き国内の需要増に加え、米国の更なる景気拡大と製造業回帰による堅調な伸び、中国での減速経済の中にあっても高い自動化投資意欲、さらに欧米におけるインダストリー4.0などIoTを通じた産業用ロボットへの関心の高まりなど、今年も海外需要の拡大が期待され、同6%増の6700億円となる見通し。
総出荷台数は、同9.3%増の13万9363台と過去最高実績。総出荷額も同8.9%増の5284億円となった。
うち国内出荷台数は、同13.5%増の3万2483台、国内出荷額は同20.9%の1518億円となった。
自動車産業向けは同6.9%増の1万731台、出荷額は15%増の477億円。電子・電気機械産業向けは同32.1%増の1万315台、出荷額は同22%増の501億円となり、4年ぶりにプラスに転じた。
輸出台数は同8.1%増の10万6880台で3年連続でプラス成長、過去最高実績となった。輸出額は、同4.7%増の3766億円だった。