アズビルは「第18回テクノカンファレンス」を、同社藤沢テクノセンター(神奈川県藤沢市)で、1月21日開催した。
テクノカンファレンスは、azbilグループの「技術交流の場」として年に2回開催しており、前身である1977年スタートの「技術シンポジウム」から数えると、今年で40年継続して実施している。
このカンファレンスは、さまざまな分野の技術開発者が自らの取り組みや各種事例を発表・共有することで、事業や職種を超えた相互理解や研鑽(けんさん)を図り、全社の技術力向上と事業への貢献に資することを目指している。
同社は2016年に創業110周年、グループシンボルazbil制定10周年を迎えることもあり、今回は、従来の技術開発者による講演やポスターセッションに加え、有識者による特別講演や、グループ理念である「人を中心としたオートメーション」を具現化する技術開発のあり方を、全社的に討論する特別企画を設けた。
特別企画では、「グループ理念に込めた思い」を技術開発や製品化にどう具現化していくかについて、各事業領域の担当者が自らの考え方や取り組みを発表し、参加メンバー一同で各発表での意見交換や今後のあり方に関する全社的な議論を深めた。
そのまとめとして、人の知恵を生かした機械の知能化、センシング・ネットワーク、人工知能(AI)・情報処理にもとづいたシステム制御の技術による製品、サービスの提供など、各技術者が協働してグループ理念と技術トレンドをふまえ、提供価値をユーザーに示す取り組みが大切だとの認識を高めた。