資生堂は、400億円を投資してグローバルサプライチェーン拠点を大阪府茨木市に新設することを発表した。現工場の1.5倍の生産能力を持つ新大阪工場の建設に加え、国内外向けの物流機能を持つ「関西統合センター」を新設する。2018年度に着工し、20年度から稼働する予定となっている。
新大阪工場は、現工場の1.5倍の生産能力を持ち、中・高価格帯の中心ブランドを生産する。経口薬製造で採用されている基準と同等の国際規格ISO22716に準拠し、厳しい製造・品質管理(組織編成から、設備、衛生、人材、原料・梱包資材、廃棄などに至るまで)を徹底。また、ロボットと人が協働しながら高効率な生産技術を創造する「未来を創る工場」として、資生堂のものづくりをリードする役目を担う。
合わせて新設される「関西統合センター」は、国内外向けの物流機能と商品の保管・出荷機能を併せ持つ、新物流旗艦拠点になる。
これまで工場(生産)・物流センター(保管)・商品センター(出荷)の各機能別に分かれていた物流フローを統合し、原材料の入出庫・保管、工場で生産した商品の保管・出荷までを一体で行う。
最新の物流技術を導入し、ロボットを活用した商品の仕分け、ピッキング、保管が行える効率性の高いピッキングシステムなどを採用する予定となっている。