不二越は、ベアリング事業のグローバル最適地生産の促進に向けて、ASEAN市場においてベアリングの鍛造・旋削部品の生産子会社「ナチフォージングテクノロジータイランド」(NFTT)を設立。タイで軸受け一貫生産を開始する。
同社は、中期経営方針で「成長市場の深耕」を掲げ、ASEANを含む新興国市場を重点エリアとして現地生産による地産地消を進めている。タイでは、1999年にベアリングの生産・販売子会社として、ナチテクノロジータイランドを設立。ASEANでの軸受けを含めた商品の拡販および生産の拡大を行ってきた。
今回、タイに新工場を設立し、鍛造・旋削工程を内製化、一貫生産体制を構築することで、輸送費や関税を含めたコスト競争力の向上と、さらなる安定調達体制の構築を目指す。
新工場は、タイのラヨン県ロジャナラヨン工業団地内に建設し、今年10月から操業を開始する。鍛造からの一貫生産は2017年2月開始を予定している。
総投資額は14億バーツ(日本円で約42億円)。約8万平方メートルの敷地内に1万4000平方メートルの建屋になる。