日本電気制御機器工業会(NECA)とEUインスティテュート関西(EUIJ関西)は、国際シンポジウム「IoT/インダストリー4.0時代のものづくり安全と安全資格に関する日欧戦略的協同」と題したシンポジウムを、大阪(8日)、東京(10日)で開催、両会場合わせて約190人が参加した。
今回で6回目となるこのシンポジウムは、第4次産業革命とも言われる新しいものづくりコンセプト「インダストリー4.0」に代表されるIoT時代の国際標準化や制御セキュリティなどについて日欧の有識者が講演した。
講演したのは明治大学向殿政男名誉教授、IECEx議長で、IECEE&IECRE事務局長のケリー・マックナマ氏、NECA藤田俊弘副会長(IDEC常務執行役員)、IECExシステム議長のトーラステン・アンホールド氏、旭硝子松尾時雄執行役員の5人。
いずれも安全を取り巻く環境について、機械安全、機能安全、防爆安全、制御セキュリティなど、広範な立場から解説。今後予想される人と機械が協働して働く時代での「安全学」の確立の必要性を強調した。
NECAの曽禰寛純会長は「第4次産業革命の中で安全の重要性が高まっている。NECAはものづくりサポーティングインダストリーとして3Sを掲げ、セーフティ、標準化などに取り組んでいるが、このシンポジウムが役立つことを期待している」とあいさつした。