ダイトエレクトロンは5日の取締役会において、100%出資の連結子会社「ダイトロンテクノロジー」および「ダイトデンソー」の2社を吸収合併し、新商号を「ダイトロン株式会社」とすることを決議した。3月30日に開催予定の定時株主総会の承認が条件。合併および商号変更は2017年1月1日を予定している。
同社は製造装置の製造を手掛けるダイトロンテクノロジーと、電子機器および部品の製造を手掛けるダイトデンソーを子会社として傘下に置き、機能別分社経営による「製版一体路線」を推し進めてきたが、吸収合併によりさらに提案力の高い「製版融合路線」を推し進めるとしている。また、1967年に商標登録した「Daitron(ダイトロン)」ブランドとして販売してきた結果、国内外の認知度も向上してきたと判断、今回の子会社との合併を機に商号と商標(ブランド)を統一する。
また、ダイトデンソーは愛知県一宮市に新たに土地を取得し、11月の完成を目指し新工場建設に着手する。同社は高機能ハーネスやスイッチング電源・無停電電源装置などを手掛けているが、自動車関連分野や航空機関連分野などに対し開発、生産体制を強化する。ダイトロンテクノロジーにおいても将来的に同敷地内で新工場の建設を予定しており、完成後はグループにおける製造部門の中核工場と位置づけ、生産能力の拡大と生産コストの低減による収益力の強化を実現していくとしている。