TechShopは、メイカーズムーブメントの火付け役となったアメリカ発の会員制のDIY工房。本格的な工作機械を備え、製品の試作や少量生産に応えるほか、会員同士のオープンな交流を通じたコミュニティを形成し、ビジネスマッチングやコラボレーションなど、新たなものづくりの形を作り出す。
TechShop Tokyoは世界で11番目、アジアでは初のTechShopとなる。1200平方メートルのフロア内に、金属加工と樹脂加工、木工、溶接、テキスタイル、カラーリング、電気工作、3DCADの各装置を備え、会員であれば誰でも使うことができる。
オープニングセレモニーで有坂社長は「ただの工房でなく、コミュニティを作り、アイデアの共有や作業の手伝い、交流ができ、これまでに100以上のビジネスが生まれている」と紹介。マーク・ハッチCEOは「TechShopは、オープンアクセスなコミュニティで、すべてのツールがそろい、使い方も教える。さらに、人が集まることでコミュニティができるのがポイントだ」と強調した。
また、富士通の田中達也社長は「子供の頃にプラモデルを作った時の感動、富士通に入社して製造業担当としてその素晴らしさに触れた時の感動は忘れられない。TechShop Tokyoで人の楽しみ、夢が実現できれば嬉しい。成果を楽しみにしている」と述べた。
同所の利用料金は、個人会員は入会金3000円と1日利用4500円~。月間と年間利用プランもある。法人会員は、入会手数料は無料。年会員契約による基本利用料は5人契約で110万円から。