三菱電機は、配電制御機器の総合トップメーカーとして電磁開閉器でも幅広い品ぞろえを誇る。国内での旺盛な建設需要や設備の更新投資などを背景に、実績も堅調に拡大している。
2012年に発売した「MS-Tシリーズ」は、小さなボディに機能を凝縮した最新鋭機種。昨年9月には35A~100Aフレームまでの中容量機種もそろえ、10A~100Aまで完備した。
盤スペースの削減を図るため、横幅サイズを10Aフレーム(交流操作形)で36ミリと従来品比7ミリ削減している。
また、50Aまで端子カバーを標準で装備するとともに、フィンガープロテクション機能を持った端子カバーも標準装備することで、感電防止など安全性が向上する。しかも端子カバーがガイドとなって配線作業性が向上するとともにオプションの配線合理化端子により、さらに作業が容易になる。
高効率有極電磁石の採用で、コイル消費電力を20Aフレームで2.2Wと従来品比76%の大幅な低減を実現している。これにより、DC24V、0.1A定格のトランジスタ出力で全機種ダイレクト駆動が可能。
なお、マニュアルモータスタータ「MMP-Tシリーズ」も12年から販売しており、ラインアップを充実させている。