横河電機は、プラントで使用されている大量の監視制御用機器や製造装置の情報を集中管理する、統合機器管理ソフトウエアパッケージをバージョンアップした「PRM R3.30」を発売した。価格は100万円からで、2016年度300システムの販売を計画。
バージョンアップでは、制御用フィールドネットワークの通信規格「HART」に準拠し、機器の管理機能とナビゲーション機能の充実を図った。
HART通信に対応したことで、同社の安全計装システム「ProSafe-RS
R4.01.00」のフィールドⅠ/O(入出力)装置「N-IO(Network-IO)」とPRMを組み合わせることで、HART規格に対応した機器に関して、起動・停止・故障などの状態を示す情報をより迅速に把握できる。
また、機器の状態を表示するナビゲーション画面に、機器の重要度を示すアイコンが直感的に表示できることから、機器の自己診断情報とアイコンを参照しながら対処する優先順位を迅速に判断することが可能。
さらに、同社の統合生産制御システム「CENTUMシリーズ」に機器の異常を通知するメンテナンスアラームを、アラームの元となる設備ごとに送信先のHIS(ヒューマン・インターフェース・ステーション)を指定できることから、運転員は担当する範囲のアラームのみを受け取れるようになる。