横河電機はノルウェーのエネルギー企業、スタトイル(Statoil ASA)と、フィールド無線システム分野で共同開発契約を締結。今後両社は、横河電機のフィールド無線技術をベースに、プラントの騒音環境をリアルタイムで監視するシステム「WiNoS」の開発を行っていく。
プラントには騒音・ノイズが発生する場所が多く、作業者は作業時間の制限や耳栓装着などの対応が必須となっている。その解消のため、騒音のリアルタイム把握のニーズがある。
今回開発するシステムは、プラントの各所に設置したノイズセンサで騒音を測定し、ISA100Wireless準拠のフィールド無線システムで測定結果を収集。プラントの地図にノイズの情報を重ねたノイズマップで、騒音の状況をリアルタイムに中央監視室やクラウドサービスから把握できる。これにより騒音環境下での作業について労働安全衛生マネジメントシステム(OHSAS18001)に基づく、リスク管理が可能になる。配線が必要な有線システムに比べ、広範囲からの情報収集が容易、配線がしづらい場所にも設置可能。多くのセンサを設置しても敷設コストを抑えられる。