富士電機は、データセンターの省エネに貢献するサーバー用バックアップ電源システムを発売した。
同製品は、落雷などの自然災害や突発的な事故などで停電や瞬時電圧低下が発生した際、バッテリーから電力を供給し、設備の停止や誤動作を防ぐためのバックアップ電源システム。
直流給電を採用し、従来3回必要だった電力変換が1回ででき、既存システムに比べて電力損失を8%低減。サーバーに電力を供給する際の電力変換回数を減らし、省エネとランニングコスト削減を実現する。
ピーク時にバッテリーから電力供給を行うピークアシスト機能を搭載し、ピーク電力が契約電力を超えないような制御が可能。配電系統を変えずにサーバーの増強が可能となっている。
リチウムイオンバッテリー採用で、従来製品に比べて製品サイズを約50%削減。装置の小型化でサーバー設置スペースを拡大。さらに、商用電源と自家発電など2系統受電に対応。電源ユニット、バッテリーユニットをそれぞれ冗長化し、装置の信頼性を向上している。
北米、日本を中心にデータセンター事業者やサーバーメーカーに提案し、2018年度に20億円の売り上げを目指す。