本多通信工業 東証1部に指定替え “よい会社”目指し邁進

本多通信工業は、1932年5月に精密ねじ加工で創業後、電話交換機用プラグ・ジャックの開発を経て、現在は各種コネクタの専業メーカー。99年10月に株式の店頭登録後、2001年2月に同取引所市場2部に上場した。

13年4月からスタートした中期経営計画「DD(ドンドン)15」の中で、三つ「Double-Digits」で成長性(新・旬分野で2桁成長)、収益性(基幹分野で2桁利益)、経営効率(2桁ROA)をワンランクアップさせる取り組みを行ってきた。15年度には東証1部への昇格も計画に入れ、13、14年度はその準備を進めてきた。

佐谷社長が「(1部への)上場は“よい会社”へのマイルストンである」と語るように、バブル経済崩壊後の成長過程で、顧客、従業員、株主などすべてのステークホルダーから信頼され、期待される会社こそこれから持続的成長ができる“よい会社”(Good Company)であると定義して取り組んでいる。

現在、DD15と1年間ダブる形で6年間の中期経営計画「GC20」を推進しており、2020年度に過去最高の売上高250億円(15年度計画180億円)、利益率10%(同8%)、ROE13%+アルファ(同ROA10%)を目指している。

23日には東証で1部上場通知書贈呈式が行われ、佐谷社長や社員代表などが出席し、記念の打鐘を行った。

なお、同社は上場を記念して、記念配当5円を実施するほか、従業員の日頃の努力に感謝して、従業員の持株に対し最大10万円の奨励金を補助することを検討している。

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