オムロンは4月1日、商品仕様を共通の設計コンセプトで統一した、FA用制御機器20カテゴリー952形式を世界一斉に発売する。
同社では今回の新製品開発に先立ち、グローバルの顧客企業300社に制御盤の設計・製作プロセスに対する課題やニーズをヒアリング。設備メーカーや制御盤メーカー各社が抱える、設備や制御盤の「小型化・省スペース化」「納入の短納期化」「グローバル化への対応」といった課題を聞き出し、今回の統一コンセプトに基づくFA機器とサービス・サポートを開発した。
同コンセプトでは、全ての機種でデザインとサイズを統一する。これにより制御盤内の余分なスペースを従来比横50%、上下20%、体積30%削減できるとしている。また、独自の配線方式「プッシュインPlus端子台」を備え、生産現場でFA機器を格納し設備をコントロールする「制御盤」の小型化、より高い信頼性の確保、製作工数の削減に貢献する。
さらに、製品の発売に合わせ、制御盤の製作に関するサービス・サポートを強化。専用WEBサイト「Panel Assist Web」をオープンする。加えて、必要なFA機器を検索する「商品セレクション機能」で、選んだ商品をそのまま「部品リスト」として管理、連動して設計を効率化するための電気制御CAD用の「ライブラリ部品ダウンロード」や、制御盤における熱課題リスクを事前にチェックできる「熱シミュレーション」、端子台の選定、取り付けスペース、適合電線のチェックができる「端子台サポートツール」を提供する。
同社では今回のFA機器と新たなサービス提供が、統一コンセプトを持つ機器の品ぞろえによる相乗効果を生み、生産現場の心臓部にあたる制御盤を進化させ、制御盤の設計から出荷に至るすべてのプロセスを革新するとしている。