アズビルは、デジタル調節計の新製品として、製造装置の予防保全に貢献する診断パラメータ、ヘルスインデックスの算出機能を搭載した「グラフィカル調節計形C7G」を4月1日から販売開始した。価格は13万5000円~。初年度3000台、3年後1万2000台の販売を計画している。
今回搭載したヘルスインデックスは、同社独自の演算機能で、調節計本来の制御演算機能が扱う制御出力などを利用し、モデルレファレンス(基準値を参照すること)により、制御ループの健全性を数値化した診断パラメータで、生産設備や製造装置の故障予知や検知として利用できる。これにより、生産性、歩留まりを向上させる上で重要な装置の故障を未然に防止する予防保全が容易に実現できる。また、上位システムと連携したIoTへ対応、イーサネット通信、高速データロギングやデータ加工機能を搭載しており、スマート工場化に向けて製造装置プロセスデータを確実に記録し、効率よく提供することが可能。
さらに、表示部にQVGA(画素数320×240ピクセル)液晶を採用し、表示情報量を飛躍的に拡大するとともに、操作部にタッチパネルを採用し、直観的な操作ができる。しかも、操作、表示部を本体部から分離できることから、取り付けの自由度も大きく向上する。
PID制御機能は最大4ループ実装している。
半導体、電気電子部品、化学製品、食品、薬品など幅広い用途に最適。
同社では今後、ニーズに応じた機能、機種追加など、各市場に向けた製品展開を継続していく方針。