デジタル(大阪市中央区、ジャンフランソワ・マソー代表取締役)は、プログラマブル表示器とダイレクトに接続して、既設機器の電力値データを管理する電力計「PM3250」を発売する。
既存設備の老朽化や保全管理者の不足などの課題に加えて、IoT化推進により、人やモノの情報を認識するためのセンサ技術やビッグデータ処理技術が進展し、設備の保全活動にも進化が求められている。
同製品は、現場の表示器とModbus通信でダイレクトに接続でき、コントローラ情報と一緒に電力値データの取得が可能。既設機器の電力値データを管理し、新たな保全のソリューションを提供する。また、無償提供しているIoTロガーアプリケーションを使い、現場の表示器で電力値データのトレンドグラフや現在値表示、各種設定を行うことができ、現場での素早い対応を実現する。
さらに、収集した装置駆動系の電力値データは上位PCを使い、分析することで、予知保全に繋げることができる。
製造現場のスマート化が注目される中、設備をはじめとした使用電力監視のニーズは高まっているものの、電力計と上位システムとのスムーズな接続はシステム導入障壁のひとつだったが、新製品ではこれらが簡単に解決できる。
DINレール取り付けにも対応しているため、制御盤の空きスペースなどにも気軽に設置ができ、通信にはRS-485 Modbus通信を採用しているため、同社製プログラマブル表示器以外でも対応機器であれば複雑なプログラミング不要で接続が可能。そのため、既存、新規設備を問わず、IoT時代のものづくりに求められる新たな保全活動において高いパフォーマンスを発揮する。
参考標準価格は、電力計が2万4800円、分割形低圧変流器が1万2000円から。