スリーエム ジャパン(東京都品川区、三村浩一代表取締役社長)は「3M リンクコネクタ」に1ピースブランチタイプを追加し、産業用製品ラインアップを強化している。
同コネクタは、センサ&省配線リンクシステム「S-LINK」などに活用されている4芯フラットケーブルに対応したコネクタ。
プライヤーなどを使い、専用工具なしで簡単に圧接でき、中継ボックスや端子台、基板を介さずに中継・分岐配線を可能にする。電源、信号線を一括で接続、分岐できるため配線工数の大幅な削減につながる。新製品の1ピースブランチタイプは、着脱可能な2ピースブランチタイプから挿抜機能を省き、加工手順を簡素化するとともに、小型化を実現した。省配線システム以外でも、電源を切断せずに分岐ができる特長を生かし、モータ、ファン、表示器などのDC電源の供給に活用されている。
生産現場ではIoT化が進み、センサをはじめとした、DC電源機器の活用の場が広がっており、物流倉庫などでも、信号・電源の長距離伝送が必要なため、省配線システムの普及が進んでいる。配線技術者も人材不足が深刻になってきており、同製品を活用することで、設備の立ち上げ、改造などの工数削減に役立つ。