横河電機は、子会社のヨコガワ・インディアで、フィールド機器の主力製品である差圧・圧力伝送器「DPharp EJA-Eシリーズ」の生産を開始する。インドは、中長期的な経済発展が期待されるマーケットで、石油や石油化学、電力など各種プラントの新増設が数多く計画され、プラントのフィールド機器市場は今後も拡大すると見られている。
同社は、フィールド機器の主力製品である差圧・圧力伝送器「DPharp EJA-Eシリーズ」のうち需要の多い3モデルから順次インドで生産し、短納期要求やカスタマイズ要求に迅速に対応する体制を整える。現地生産をきっかけにさらなる受注拡大を目指し、2020年度までに年産10万台を目指す。
差圧・圧力伝送器は、石油、石油化学、化学、鉄鋼、電力などのプラントで使用される代表的なフィールド機器のひとつ。液体や蒸気・ガスなどを扱うプロセスで、圧力測定や、圧力によって流量やタンクの液位測定に使われる。全世界で3000億円の市場規模があると見られている。今後インドに続き、ロシア、ドイツおよびサウジアラビアでも現地生産を行う予定。