富士電機は、インドで豊富な実績を持つエンジニアリング会社Gemco Controls Limited(Gemco)と、合弁会社「Fuji Gemco Private Limited」を設立し、インド事業を強化する。
Gemcoは、インドとその周辺地域で、鉄鋼や製紙など多くの素材メーカーに納入実績がある有力エンジニアリング会社。標準化してコストを抑えた自社製の制御盤に、顧客要求に応じてカスタマイズしたソフトウエアを組み合わせたエンジニアリング事業を展開している。
富士電機は現在、インドに低圧インバータの組み立て工場を建設中で、Gemcoの制御盤と現地生産の低圧インバータと、同社の高圧インバータ、モータ、計測機器、監視制御システムなどを組み合わせて、Gemcoのエンジニアリング力と豊富な販売チャネルを活用し、システム商談を推し進めていく。
同社は、鉄鋼、鉱業などの素材関連産業や、クレーン、プレス加工機などの装置メーカーをターゲットに、インド市場での産業インフラとパワエレ機器事業の売上高を、現在の30億円から2018年度に60億円まで拡大させる計画。