テクノフロンティア2016開催 専門技術12分野500社集う センサ、モーション関連が活発

モータ、電源などエレクトロニクス・メカトロニクスに関連する要素技術12分野を集めた専門技術展「TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア)2016」(主催=日本能率協会)が、4月20日(水)~22日(金)の3日間、幕張メッセ(4~8ホール)で開催される。また、同時開催で「国際ドローン展」「IoT Tech」「データセンター設備機器展」、初開催の「駅と空港の設備機器展」なども予定されている。開場時間は午前10時~午後6時(最終日は午後5時)。出展者数は497社(987小間)。機器・装置メーカーの開発・設計者/生産技術者や経営者などに向け、製品や技術に関する情報収集や商談の場を提供する。会期中3万2000人の来場が見込まれている。入場料は3000円だが、Web事前登録者、招待券持参者、学生は無料。

「TECHNO-FRONTIER」は、第34回モータ技術展、第25回モーション・エンジニアリング展、第9回メカトロニクス技術展、第25回組込みコンピュータ展、第31回電源システム展、第8回バッテリー技術展、第7回エネルギー・ハーベスティング技術展、第29回EMC・ノイズ対策技術展、第18回熱設計・対策技術展、第11回設計支援システム展、第2回マシンビジョンテクノロジー展、第2回オプトエレクトロニクステクノロジー展の12の専門展示会に加え、集中展示として「センシング技術ゾーン」「ワイヤレス給電技術ゾーン」、初開催の「バス車両と運行システム展」、「次世代モビリティ展」、特別企画として「産学官交流技術移転フォーラム」、「日本の匠技術展」も開かれる。

TECHNO-FRONTIERには、国内外の業界を代表する各種部品、ソフトウエア、材料メーカーなど497社が出展する。今回は、センサ、モーション関連の製品と、パワー半導体や、ワイヤレス給電、エネルギー・ハーベスティング技術の製品展示も増えており、新しい技術動向や製品紹介が活発に行われる。本年度の初めに事業展開を考える技術者必見の催しとして期待が高まっている。

このうち、パワー半導体については、各社ともSiC、GaNなどの新しい材料を使った最新のパワー半導体技術とその応用製品を強化していることから数多くの新製品が披露される。

さらに、電力供給に関する分野では、ワイヤレス給電、USB経由の給電、直流給電などの実演、提案が行われる。

昨年4月から日本でも施行されたモータの高効率規制に伴い、省エネモータの技術開発が著しいが、今回もモータに関連企業から産業用途を主としたモータとモータドライブに関する新しい技術・製品の展示が予定されている。

また、今年は表面処理、材料、加工などの技術、マシンビジョンなどの話題の光学技術や部品、IoTやデータセンターなど、新しい需要を喚起する分野も注目で、産業用途の各種機器の開発に必要な技術・製品動向を網羅的に把握できる構成となっている。

■「次世代モビリティ」集中展示
今回の初めて開催する集中展示の「次世代モビリティ展」では、環境対応、高齢者・移動制約者のサポートなど、小型電動車両への社会的ニーズが高まっている中で、小型モビリティ、パーソナルモビリティに代表されるモビリティの展示と活用シーンを想定したデモンストレーションを行う。

さらに、「自動車カットモデル展示コーナー」では、トヨタ「アクア」、日産「リーフ」、ホンダ「フィット」の車両ハーフカットモデルのほか、フォルクスワーゲン、マツダ、日野のエンジン単体カットモデルを展示する。

特別講演会(有料)も多彩な内容で企画されている。20日には「ものづくりの将来像とIoT活用」(三菱電機名古屋製作所e-F@ctory推進プロジェクトグループ主管技師長河田薫氏)、「トリリオンIoT~センサがつくる社会インフラ~」(日立製作所情報システム社事業主管木下泰三氏)、「新たな事業機会を見つける“未来洞察”」(日本総合研究所未来デザイン・ラボディレクター粟田恵吾氏)が行う。

一方、いま話題のドローン(無人航空機)に関する構成技術から実用事例までを一堂に集めた展示会「第2回国際ドローン展」には、約69社が出展する。

ドローンは技術的な進化と共に、宅配や空撮、災害現場やインフラ調査などさまざまな用途が開発され、関連市場に期待が集まっている。同展では、センシング、自律制御、ソフトウエアなど、ドローンに関する技術革新と新たな用途開拓の促進を狙いに展示とセミナー・シンポジウム、飛行デモンストレーションを行う。展示では、ドローン実機、プロペラ、カメラ、モータなどの部品、自動制御、充電・給電などが一堂に集結。

22日には、無料の特別講演会「ドローンセッション」も開かれる。

今回初めての開催となる「第1回駅と空港の設備機器展」は、国内旅客や訪日外国人の駅や空港ターミナルの利便性とサービス向上のための設備・システムの普及促進のために開かれる。

駅と空港に焦点をあて、駅構内や空港ターミナル内で利用される最新の設備・システムを紹介や、旅客・観光需要を担う「バス」にも注目し、車両技術と運行に関する設備・システムも集中展示。出展者数は42社。

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