フエニックス・コンタクトの電子式マルチサーキットブレーカ「CBM」は、8チャンネルに対応した製品ながら業界最小幅寸法41ミリを実現している。
欧州ではFA関連の制御・駆動用の電源をDC24Vに統一する動きが進んでいる。汎用性が高まるDC24V電源では、モータやバルブなどの動力系負荷とPLCなど
制御機器が混在するため、これらを系統分けしてそれぞれ過負荷や短絡などの過電流保護を行うことが一般的となっている。熱動式・電磁式のサーキットブレーカは、電流に対する引き外し時間にばらつきがあり、希望する協調の実現は容易ではない。負荷短絡時には電源電圧が垂下するため制御機能維持のために短時間での遮断が求められる。複数の系統の保護をコンパクトに実現し、ばらつきのない時間での遮断が可能、電流定格の設定機能などのメリットでマルチチャンネルの電子式ブレーカが普及している。
CBMは電流が定格の80%を超えると、表示と接点出力する監視や遠隔リセットなど実用的な付加機能を装備。負荷短絡が生じた場合も、出力電流を定格の1.5~2倍に制限する電流制限機能により、短絡時も電源電圧の低下を防止して他の系統に影響を与えない、ユニークな電源ソリューションの構築が可能。
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