安川電機の2016年3月期連結決算は、売上高が4113億円(前期比2.8%増)、営業利益が367億円(同16.5%増)、経常利益が358億円(同5.8%増)、純利益が224億円(同9.9%減)となり、純利益を除いて過去最高の業績となった。
セグメント別売上高は、モーションコントロールが1875億円(同0.3%減)、ロボットが1541億円(同13.3%増)、システムエンジニアリングが431億円(同5.1%増)、その他が266億円(同24.2%減)。
モーションコントロールは、ACサーボモータ・コントローラが、スマートフォン関連の設備投資需要の回復が遅れたが、工作機械や半導体製造装置向けの販売が堅調であった。インバータは米のオイル・ガス関連や中国のインフラ関連需要は低迷したものの、米子会社の太陽光発電向けのパワーコンディショナが伸びた。営業利益は224億円(同3.1%増)。17年3月期の売上高は1800億円(同4.0%減)を見込む。
ロボットは、溶接・ハンドリング・塗装ロボットなどが、自動車関連分野で先進国を中心に需要が継続した。営業利益は153億円(同44.9%増)となった。17年3月期の売上高は1500億円(同2.6%減)を見込む。
なお、17年3月期は売上高4000億円(同2.7%減)、営業利益280億円(同23.8%減)、経常利益285億円(同20.5%減)、純利益180億円(同19.5%減)を見込んでいる。
【人事異動】(6月16日付)
▽取締役(常務執行役員)高宮浩一▽退任(取締役)宇佐見昇=顧問に就任