北陽電機(大阪市中央区、尾崎仁志社長)の「創立70年感謝会」が、大阪市のザ・リッツ・カールトン大阪で15日開かれ、制御機器・自動ドアの販売店やユーザー、協力会社、大学、金融関係者など約91人が出席した。
同社は、1946年4月8日に北陽産業(49年現社名に変更)として設立。光通信機器、センサ、レーザー機器、計測機器、障害物検知センサ、自動ドアなどを手がけている。「オートメーション」という言葉がまだ一般に知られていない時から制御機器の開発に取り組み、オンリーワン製品の販売を展開してきた。
感謝会では冒頭、同社の役員やグループ会社の紹介が行われた。グループ会社では、タイヨー電機、ホクヨー西部販売、ホクヨーコリアに加え、新たに北陽オートドアサービス、ホクヨーオートマチックUSAなどの設立も発表された。
その後、あいさつに立った尾崎社長は「幾多の困難があった70年間であったが、私たちの思いだけでは70年は続けられなかった。65期~70期の5年間は、豊中事業所の建設や、レーザーレンジセンサなどの販売を通じて売上高100億円達成にチャレンジしてきた。16年3月期は売り上げが前期比18%増の57億7000万円となり、利益とともに過去最高となっている。レーザーレンジセンサやデータ伝送機器はさらにグローバル市場に広げていく。また、セーフティ機器なども、工場設備や鉄道、高速道路など向けに販売を広げ、今後5年かけて100億円を目指していきたい」と、これまでの感謝と今後への意気込みを述べた。
来賓を代表してあいさつした明治電機工業の林正弘社長は「58年に開発した電磁カウンタを販売した思い出が印象に残る。その後もレーザーマスターや画像認識装置、そして現在好評の測域センサなど、市場ニーズで創造された商品が多く、世界の製造業にとって欠くことのできない商品である。同社の社是に『産業革命の先駆者として誰にも手に入らないものをつくる』という言葉がある。これからも北陽電機らしい産業分野に役立つオンリーワン商品で社会に貢献してほしい」と述べた。
乾杯の音頭を鈴木敏雄スズデン会長が執った。