ものづくりの現場に初の女性管理者が誕生-河村電器産業(愛知県瀬戸市、水野一隆取締役社長)では、4月から新たに3人の女性課長が誕生したが、その中のひとり、加藤妙子課長は、本地第一工場(愛知県瀬戸市)の製造3課を担当する同社では初めての生産現場を担当する女性課長となった。
同社は製造業ということで、どちらかといえば男性中心で会社運営がなされてきた。しかし、その状況の中でも勤続年数が長い女性従業員が多く、結婚して出産や育児を終えた後でも職場に復帰し、重要な存在として活躍している。
そうした女性従業員の存在や価値があらためて社内で認識され、4月の新任課長18人のうち3人が女性で、新任係長も32人のうち5人を女性が占めている。
加藤課長が担当する本地第一工場製造3課は、主力製品のキャビネットの組み立てを行っており、男女合わせて59人を統括している。
上司である本地第一工場の馬渕工場長は、女性は的確で迅速かつ丁寧な仕事をすること、また、組み立ての部署は人が行う作業で、人と接する機会が多い部署であるということなどから、女性のほうが管理者に向いていると考え、彼女を課長に推薦した。
今年4月1日に「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」が施行されたが、同社は2014年から大規模な人事制度改革を実施しており、今後も女性の働きやすい環境や制度、出産・育児・子供の教育・介護などに対する補助を充実させる計画だ。