ニチコンは、業界最高の600V定格を実現した基板自立形アルミ電解コンデンサ「LGNシリーズ」を4月から量産開始した。
産業機器分野の高効率化、省エネルギー化にともなって高電圧化が進む中、インバータ電源などの制御回路に使用するアルミ電解コンデンサでも高耐圧化の要求が増加している。特に太陽光発電用や風力発電用など、再生可能エネルギー関連分野で要望が多い。
同製品は、従来の500V定格から、業界最高となる600V定格を実現。高耐電圧酸化皮膜を持つ高信頼電極箔(はく)の他、長期安定性があり高電圧での皮膜修復能力を高めた電解液、高耐電圧電解紙を採用している。特に電解液は、組成の最適化によって約20~30%高耐圧化し、105℃600Vの高電圧に耐える電解液を新規開発した。
電力事情の良くない地域の電源平滑用として、また要求電圧に対して員数を削減でき、省スペース化に貢献する。
サンプル価格は1個500円から。4月から量産を開始し、月産20万個を供給可能。