篠原電機(大阪市北区、篠原基一郎代表取締役社長)は盤用パーツや、鉄道・車両向け機材、配線結束資材、LED照明、データセンター向け機器、ガス検知器など幅広いラインアップで顧客の要求に応えている。4月27日から開催の展示会「テクノフロンティア2016」では、自社工場で生産する「ホックチューブ」などを展示し注目を集めた。
ホックチューブは扉渡り線の束線、盤内配線の保護、各種ハーネスの結束、パイプの保護などに使われるシート状の製品。シート部の耐熱温度600度の極難燃性タイプや、溶接溶断作業時のスパッタ受けシートや火気使用時のケーブル保護などに使える不燃性タイプ、熱滞留を軽減する難燃メッシュタイプなど多くのラインアップをそろえている。
生産現場で発生、管理される情報が増えるに従い、現場での配線も増える傾向にあり、信号線や電源線の接触不良や断線による設備停止(チョコ停)対策も重要度を増している。
ホックチューブは任意の長さに切断して使用できる上、電線を巻き込み、ホックを押さえることで簡単に結束作業ができ、配線変更などが発生しても、メンテナンスが容易。ホックの間からであればどこからでも分岐線を出すことができる。RoHS指令適合品も多く、今後もニーズが高まりそうだ。