アローセブン(浜松市中区、鈴木弘光代表取締役)は無線環境チェッカー「RF scope」を開発、発売した。
同製品は無線環境の見える化を実現するツール。片手で操作可能なハンディタイプで、ドローンや生産現場の機器間通信で普及している2・4GHzと920MHz帯の無線環境を測定可能。目に見えない無線環境を分かりやすいグラフで表示することで、無線の競合などが容易にチェックでき、さらにUSBポートでPCに計測結果を転送し、リポートを作成することもできる。帯域内の周波数を変えながらスキャンするモードと周波数を固定して連続的に計測するモードを備える。
無線機器の普及が進む一方で、見えない電波の干渉、混信により現在問題になっていない用途でも今後トラブルが発生したり、知らず知らずのうちに不利益を被ったりしている場合も多い。目的の無線機器が安定した環境で使えているのか、確かに発信されているのかが分かることで、業務の安心度が上がり、他のシステムへの影響も事前に予測ができる。また、周波数を自動で選択する機器もあるため、実際に送信されている周波数も分かる。
工場の見える化が進む中、電波の現場現物による確認を容易に実現できるため、トラブルの事前回避、確実な設備稼働などにつなげられる。