ZMP(東京都文京区、谷口恒代表取締役社長)とSAPジャパン(東京都千代田区、福田譲代表取締役社長)、凸版印刷は、物流支援ロボットとIoT技術を使った業務効率化ソリューションを共同で推進していくことで合意した。
連携の第一弾として、ZMPの物流支援ロボット「CarriRo」に、凸版印刷のRFIDシステムを搭載し、SAPの基幹業務システムのSAP ERPとインメモリープラットフォームのSAP HANAとリアルタイムに連携させ、在庫管理・工程管理における業務を効率化するソリューションを提供する。
具体的なソリューションとしては、作業者は追従するCarriRoの荷台かごにアイテムを入れるだけで、一括で検品まで終了し、検品ミスや誤配リスクを低減する「一括ピッキング」。CarriRoが受注伝票の情報を読み取り、そのアイテムの場所まで作業員を誘導し、アイテムを探す時間と労力を減らすことが可能になる「作業員誘導」。CarriRoが自動で倉庫や物流センターの中を移動しながら人手を掛けずに在庫棚卸しでき、省人化・省力化に貢献する「無人在庫棚卸し」を提供する。
さらにCarriRoのさまざまなセンサを通じて得られる作業者の移動距離、経路、稼働時間などのデータと在庫・ロケーション情報を組み合わせ、リアルタイムに分析して、現場の業務効率改善やレイアウト変更のために必要な情報を得ることが可能となる「現場の見える化」などを進める。
3社は今年度中に実証実験を通じてこれらのソリューションを提供していく。