IoT/M2M、組み込みシステムなど、話題のIT関連機器・システム・ソフトウエアなどが一堂に集まる日本最大のIT展「2016 Japan IT Week 春」(主催・リードエグジビションジャパン)が、5月11日(水)~13日(金)までの3日間、東京ビッグサイト(東、西ホール)で開催される。毎年多くの企業の情報システム部門、経営企画部門、マーケティング部門などの担当者が来場、出展企業と熱心に商談を行う。
■IoT/M2M 新市場創造へ
西ホールでは「第19回組込みシステム開発技術展」「第5回IoT/M2M展 春」、東ホールでは「第25回ソフトウェア開発環境展」「第21回ビッグデータ活用展 春」「第18回データストレージEXPO」「第13回情報セキュリティEXPO 春」「第10回Web&デジタルマーケティングEXPO 春」「第8回データセンター展 春」「第7回クラウドコンピューティングEXPO 春」「第6回スマートフォン&モバイルEXPO 春」「第4回通販ソリューション展 春」「第2回モバイル端末・周辺機器展」の計12展が開かれる。
出展者数は合わせて1600社と、前回から約110社増加した。開場時間は午前10時から午後6時まで(13日は午後5時まで)。
1992年、わずか84社でスタートした同展示会は、その後25年にわたって新しいコンセプトの見本市を次々と誕生させてきた。現在は12の専門展で構成され、日本最大級のIT展になっている。また、製品導入のための商談が活発に行われる見本市として、IT業界にしっかり定着しており、商売のために出展が欠かせない見本市となっている。世界のIT業界を見ても、有数の規模を誇る展示会だ。
「第19回組込みシステム開発技術展」は、組み込みシステム開発に必要なハードウエア・ソフトウエア・コンポーネントから開発環境までが一堂に出展される専門展。毎年、海外を含む多数の企業のシステム設計者・開発者・応用技術者、ハードウエアおよびソフトウエアの設計者・開発者・応用技術者が来場し、出展企業と活発な商談・受注を行っている。各種ハードウエア、ソフトウエア、開発支援ツール、組み込みボード・コンピュータ、タッチパネル・ディスプレーなどを展示。
「第5回IoT/M2M展」は、近年大きな注目を集めるIoT(Internet of Things)とM2M(機器間通信)に特化した日本初の専門展。新テクノロジーに光を当てて、新たなマーケットを創造しようとしている。M2Mシステムを構築するための無線通信技術、センサーや、さまざまなアプリケーションが一堂に集結する。IoT/M2Mソリューション、IoT/M2Mプラットフォーム、無線モジュール・デバイス、測定器・シミュレータ、M2M構成部品、カメラ・映像技術、RFID/バーコードなどが出展される。
「第25回ソフトウェア開発環境展」は、「Japan IT Week」の原点で、最初に開催され、現在まで継続する展示会。ソフトウエアの開発・保守・運用のための製品・技術が一堂に展示される専門展。開発支援ツール・ソリューション、アウトソーシングサービス、ERP&業務アプリケーション、その他のソフトウエア関連製品/サービスなどが展示される。
「第21回ビッグデータ活用展」は、近年注目を集めている「ビッグデータ」の基盤技術から活用ソリューションまで、あらゆる製品・サービスが一堂に集まる専門展だ。ビッグデータ統合プラットフォーム、ビッグデータ分析・活用コンサルティングや、データマイニング・テキスト/ドキュメントマイニング・データ分析・解析ツール/サービスなどの基盤技術、蓄積データの社外活用、その他ビッグデータ関連製品/サービスなどが展示される。基調講演「~いよいよ実現する、IoTが創る新たな世界~」も開かれる。
「第18回データストレージEXPO」は、膨大な情報の管理・保護に不可欠なストレージソリューションが一堂に出展する専門展。毎年多数の企業の情報システム部門、ネットワーク管理部門、政府/公共機関、医療機関の研究・開発部門の責任者ならびに担当者が来場する。仮想化対応ストレージ、クラウド型ストレージ、大容量ストレージ、サーバ/ファイル仮想化、光ディスク/装置、バックアップソフト/サービス、運用管理ソフト/サービスなどが展示される。
■モバイル端末 販路開拓の場
「第13回情報セキュリティEXPO 春」は、情報セキュリティ対策のあらゆる製品が一堂に出展される専門展。毎年多数の企業のリスク・セキュリティ管理部門、情報システム部門、経営・経営企画部門、監査部門、法務部門の責任者ならびに担当者が来場する。ファイアウォール/UTM(統合脅威管理)、不正侵入検知システム、ウイルス・スパム・フィッシング対策、マイナンバー漏えい対策ソリューション、詐称・改ざん・盗聴対策製品/サービスなどが展示される。
「第10回Web&デジタルマーケティングEXPO 春」は、「Web&モバイルマーケティングEXPO」から改称された。Web・デジタルマーケティングに関するソリューションが一堂に出展される専門展。ソーシャルメディア活用、Webマーケティング、デジタルマーケティング、スマートフォンを活用したサービス、アドテクノロジーなどが展示される。
「第8回データセンター展 春」は、「データセンター構築運用展」から改称された。サーバ、ラック、UPSといったデータセンターファシリティ、ネットワーク機器やデータセンター誘致など、データセンター構築、運用に関わるソリューションを一堂に集めた専門展。データセンターに的を絞った日本でも珍しい展示会として、データセンター事業者やデータセンターを設計するゼネコン関係者が多数来場し、毎年、活発な商談・受注が行われている。
「第7回クラウドコンピューティングEXPO 春」は、クラウドコンピューティングに関する製品・サービスが一堂に展示される。多数の企業の情報システム部門担当者や経営企画、営業、総務などのシステム利用部門担当者、SaaS事業者、システムインテグレーターなどが来場する。クラウドコンピューティングサービス、クラウドコンピューティングを支えるインフラ・ソリューション、クラウド上で提供する各種サービス/アプリケーションなどを展示。
「第6回スマートフォン&モバイルEXPO 春」は、スマートフォンやモバイルに関する、あらゆるソリューション/サービスが一堂に展示される。毎年、企業の情報システム部門、アプリケーション開発部門、マーケティング部門、モバイル・スマートフォンベンダーなどが多数来場する。アプリ開発支援、モバイルネットワーク・通信関連サービス、スマートフォン・モバイル向けSaaSアプリケーションなどが展示実演される。
「第4回通販ソリューション展 春」は、ネットやモバイルを活用した通販に関するシステムやサービスを一堂に集めた専門展で、通販事業者、メーカー・小売店の通販担当者、新たに通販事業を始めようとする企業の担当者が来場する。ECサイト構築・管理、物流ソリューション、コンタクトセンターなどに関する製品が展示される。
「第2回モバイル端末・周辺機器展」は、「ITプロダクツ展」が改称された。「法人向け」スマホ/タブレット/ウェアラブル端末、PCや、それらの周辺機器・アクセサリを一堂に集めた専門展。企業の情報システム部門などの法人ユーザーを始め、コンピュータ販売会社、システムインテグレーターなどが来場し、端末・周辺機器の購入や仕入れを行う。ITプロダクトの売り上げ拡大や、販売チャネル開拓の絶好の場となっている。PC周辺機器、スマホ・タブレット周辺機器、MVNO・SIMフリー端末などを展示。
各展示会では、それぞれの会場において関連セミナーも連日開催される。
「組込みシステム開発技術展」のセミナーは、組み込みシステムに関する最新トピックを網羅した日本最大級のセミナーといえる。「モデルベース開発」「テスト手法」の実践例から、「自動運転」「ADAS」の技術開発と動向、「文書技術」などがわかる全23セッションを開催。「IoT」「ディープラーニング/機械学習」「組込みセキュリティ」などの最新技術動向も学べる充実した内容になっている。
「IoT/M2M展」では、「今後のビジネスモデル」「最新技術動向」「マネタイズ事例」など、IoT/M2Mの導入・活用に向けた課題や実践についてわかりやすく解説する。IoT/M2Mに関する各社の現在の取り組みから将来展望まで、幅広く学べる絶好の機会となる。
なお、同時開催として、同じくリードエグジビションジャパン主催で「ライフサイエンス ワールド2016」が、東京ビッグサイトで開かれる。
二つの展示会とアカデミックフォーラムで構成され、大学研究者から、製薬メーカーなどの企業、個別化医療に関わる検査機関まで、あらゆるライフサイエンス関係者が来場する。バイオ・ライフサイエンス分野では、アジア最大規模の展示会となっている。