工場のスマート化やトレーサビリティニーズの高まりで印字手法が多様化している。ソリューションとしてサービスを提供しているユニオンコーポレーションに話を聞いた。
―印字市場が拡がりをみせている
食品、薬品、化粧品といったいわゆる三品業界から、自動車、電子デバイスなどあらゆる業界で印字ニーズが高まり、様々な相談が当社にもよせられている。自動車業界ではセル生産方式が普及し、手動でのスタンプも多く採用されている一方で、自動化ニーズも増えており、最適なマーキング手法の提案が以前にも増して重要になっている。
―ユニオンコーポレーションの強みは?
単純に製品をご提供するのではなく、顧客の現場に訪問し、最適な印字手法の提案ができるコンサルティング営業力と、提案を可能にする製品、ラインアップの豊富さが挙げられる。手動のスタンプから、精彩な印字が可能で拡張性もそなえたインクジェットプリンタなど、他社が追随できないラインアップで、顧客の課題解決のための提案を徹底している。特に印字に用いられるインクは環境対応製品のラインアップを強化し、各種規制と顧客ニーズの両方を満たした最適な提案を実施している。
―ユーザー事例を教えてください
あるユーザーから、様々な色が混在する製品への2次元コード印字の相談があった。インクの色を都度変更するのも現実的ではなく、インクで下地処理をした後、別のインクジェットで2次元コードを印字することで課題解決ができた。この方式であれば将来的に製品色が変更になっても対応でき、段取り替えの工数も最小限にできる。幅広い製品ラインアップとコンサルティング営業力が顧客課題を解決できた事例の一つと考えている。
―製品を販売するだけではないのですね
当社は営業とあわせて、営業人数以上の技術スタッフによるサポートを充実させている。また、2017年に創業50年を迎えるがこれも一重に当初よりお取引頂き、ご要望を寄せ続けて頂いたお客様のご指導のおかげ。インクジェットプリンタ累計1万台以上、スタンプ(手作業マーキング機器)15万台以上の導入実績から蓄積されたノウハウをさらに活かし、製造業の皆様の一助となりたい。
―今後の展開について
近年は特に自動化ニーズが高まっていると感じており、印字内容が自動変更できるインクジェットを活用した提案を強化し、企業理念でもある「生産現場で役にたつ製品とサービスを提供し、わが国の製造業の発展に貢献する」を実践していきたい。