三菱電機の2016年3月期連結決算は、産業メカトロニクス、家庭電器などは売り上げ、利益共に伸長したものの電子デバイス部門が減少した結果、売上高が4兆3943億円(前期比1.6%増)、営業利益3011億円(同5.2%減)、税引前当期純利益3184億円(同1.4%減)となった。
17年3月期見通しは、売上高4兆2800億円(同2.6%減)、営業利益2600億円(同13.7%減)、税引前純利益2800億円(同12.1%減)としている。
このうち産業メカトロニクスは売上高1兆3219億円(同3%増)、営業利益は部門別トップの1591億円となっている。
FAシステム事業は、中国を中心とした新興国での設備投資の停滞などにより、受注は前年を下回ったものの、自動車関連の設備投資および国内製造業での設備更新の増加に加え、円安の影響もあり、売り上げは前年並みとなった。同部門に含まれる自動車機器事業も受注・売り上げとも前年度を上回った。
なお、17年3月期の見通しには、同社の大口顧客でもある三菱自動車の燃費データ違法測定の影響は加味されていないとしている。