世界最大のB2B向けの産業専門展「ハノーバーメッセ」が4月29日、偶数年開催としては過去最高となる19万人以上が来場し、大好評のうちに閉幕した。
今回はアメリカをパートナーカントリーに迎え、オバマ大統領の参加、ドイツのインダストリー4.0とアメリカのインダストリアルインターネットのパートナーシップなど見所が多く、インダストリー4.0を実際に体験できる場として来場者の関心を集めた。個別の装置に新しい部品を組み直すといったものから、クラウドでのデータ取得と分析を行って製造ライン全体の統合を完成させるものまで様々な製品が並び、インダストリー4.0にとってのブレイクスルーの第一歩となった。
会期中、世界100カ国の5000社が出展、19万人が会場を訪れた。このうち5万人以上が海外からの来場者で、中国から6000人、アメリカから5000人が来場した。
日本からは、三菱電機、パナソニック、コニカミノルタなど58社が出展。来場者は、前回の300人の3倍以上となる1000人が参加した。
出展者委員会のフリードリヒ・ロー議長は「今年はインダストリー4.0の実例を400以上紹介した。幅広いアプリケーションのデモを行うことができた。皆が、インダストリー4.0がビジョンではなく、現実であることを理解してもらえただろう」と今回の結果を高く評価した。