IDECの2016年3月期連結決算は、売上高434億6800万円(前年同期比3.1%増)、営業利益31億7600万円(同9.1%増)と増収増益を達成した。国内売上高は、主力の制御用操作スイッチや、イネーブルスイッチなど安全関連機器の売り上げが伸長したことに加え、新規事業として取り組んでいる自動認識機器事業が拡大したことなどにより、275億7900万円(同4.0%増)、海外売上高は、北米地域において制御用操作スイッチや小形プログラマブルコントローラの売り上げが伸長したことや、中国において安全関連製品などの売り上げが伸長した結果、158億8800万円(同1.6%増)となった。利益面においては、高利益率製品の主力製品である制御用操作スイッチや、安全スイッチなどの売り上げが伸長したことによる原価率の改善が寄与しているとしている。
17年度の見通しについては、基盤事業での収益性向上、環境・エネルギー分野を中心とした新規事業拡大に取り組むとし、売上高437億円(同0.5%増)、営業利益35億円(同10.2%増)、当期純利益22億円(同28.8%増)を予想している。