東洋電機の2016年3月期連結決算は、売上高87億200万円(前年同期比0.7%増)、営業利益3億2500万円(同5.7%増)、経常利益4億1700万円(同11.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3億4000万円。国内成長市場への新規開拓、環境モニタリングシステムなどの新規事業分野への展開、在外子会社との業務連携による海外市場での拡販、また、市場開拓部門による新技術開発など、事業基盤の強化と拡大に努め、特に搬送制御装置関連の売り上げが好調で増収増益となった。
部門別では、国内制御装置関連事業は、機器部門ならびにエンジニアリング部門の売り上げが伸長したが、変圧器部門の売り上げが減少し、74億2900万円(同3.7%増)。海外制御装置関連事業は、中国などのアジア市場でエレベータセンサの需要が縮小したことなどにより、同6億9900万円(同21.4%減)。樹脂関連事業は、自社製品の需要が拡大した一方、自動車関連部品材料の需要が縮小したことなどにより、同5億9200万円(同2.3%減)。
17年3月期は、売上高96億2300万円(同10.4%増)、営業利益3億8300万円(同17.9%増)、経常利益4億4400万円(同6.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2億9000万円(同14.6%減)を予想。